一回、いきなり2点を奪われ、意気消沈しかけたチームがその裏、二死から息を吹き返した。小谷野と田中幸の連続長打が試合をひっくり返した。 二死から稲葉が中前打で出塁し、巨人・金刃のけん制悪送球で三進。セギノールは四球で一、三塁。 ここで5番に起用された小谷野はカウント2-3から外角の変化球を強くたたいた。右翼線へ飛んだプロ初の三塁打。同点の一打に小谷野は「追い込まれていたからつなげようと思っていた。次は幸雄さんだったし」。 17日に通算2000安打を達成したばかりの大ベテランは、2球目の低め直球をすくい上げると左翼席に飛び込む値千金の決勝2ランとなった。大記録達成後に札幌ドームで初めて臨んだ打席での豪快なアーチ。2003安打目に「気持ちよかった」と笑った。 「長打が欠乏していたが今日は長打で勝てた」とヒルマン監督。今季最多の観衆を酔わせた田中幸の一発はチーム第2位の5号で、通算287号。300という区切りのいい数字を再び視界にとらえ、「できればクリアしたい」。39歳はどこまでも貪欲(どんよく)だった。
(北海道新聞より引用)
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