2007年11月29日木曜日

バター品薄で洋菓子ピンチ! 生乳減産しわ寄せ 使用量減らす店も

クリスマス前の最需要期にもかかわらず、業務用バターが不足し、ケーキ店など菓子業界関係者らが頭を悩ませている。減産調整の影響や輸入飼料価格の高騰などで、道内の生乳生産量が伸びていないためで、一部製菓材料店からはバターが姿を消す事態となっている。  札幌市中央区のある製菓材料店では一カ月半もバターが入荷していない。「ケーキ店や喫茶店経営のお客さんから毎日四、五件問い合わせがあるが…」と女性店長は困惑顔だ。  製菓材料卸・丸一菅原商事(札幌)の菅原洋子専務も「約三十年この商売をしているが、こんな品薄は初めての経験」という。秋に入り、乳業メーカーの出荷制限が本格化したため、同商事は九月から販売個数の制限にも踏み切った。一般小売り向けの併設店舗では、特に無塩タイプは完売状態という。  生乳は飲用、生クリーム、チーズなどの用途があり、それぞれ乳業メーカー各社に振り分けられる。バターは単価が安いことなどから優先順位が低く、生乳減産のしわ寄せを受けやすい。さらに、干ばつに見舞われたオセアニア地方の生産減、バターの世界的需要の高まりから需給が逼迫(ひっぱく)傾向にある。  よつば乳業(札幌)は「夏から秋は、年末の需要期に向けて在庫を積みましていかなければいけない期間」と説明。だが、農林水産統計によると、九月末のバターの国内推定在庫は二万二百トンと、前年同月比三割減った。  苦肉の策としてバターの使用量を減らしたパン店も出てきた。何とか年内分は確保したという札幌の中堅菓子メーカー幹部は「二月以後のバレンタイン、ホワイトデーが不安」と話す。  一方、家庭用バターを扱うスーパーでは「無塩タイプは当面、特売しない」(北雄ラッキー)など在庫維持に努める動きも。ただ、もともと需要が限定されていることから、現時点では業務用ほど品薄感はないという。

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